在学生・修了生の声Senior's Voice
実務と研究の間を行き来して
私は約20年の間、環境省他に所属し、国家公務員として法律や制度の企画立案や施行、国際条約の対応など様々な業務に携わってきました。
博士後期課程に進んだのは、スピード感をもって政策に取り組んでいるように思っていても、新たな課題が表出したり、現場の声を十分に分析できていなかったりと、根本的な課題と向き合えていなかったのではないかと感じる場面もあったためです。また、近年、脱炭素や循環経済、ネイチャーポジティブなど様々な評価軸が生まれ、多くの主体がGXに本気で取り組むようになり、行政は20-30年先を見据えた持続可能な社会へのトランジッションの道筋を示すことが求められています。高まる政策への期待を肌で感じながらも、圧倒的な力不足に悩み、学び直しに可能性を見いだしたのだと思います。
奇しくも現在、博論のテーマとして選んだ資源循環領域において、中期的な政策の方向性を取りまとめる仕事に携わっています。現場には問題が山積していますが、研究を通じた発見は多く、指導教員や研究科の先生方のご指導、そして、学生間のディスカッションからも新たな気づきと学びを得て、実務と研究の間を行き来しながら思考を深めています。
社会人学生として研究と仕事を両立することは並大抵ではありませんが、研究的な視点を獲得することは、必ずや実務においても強力な武器になると確信しています。卒業した後の成長した自分の姿を思い描きながら、引き続き先生方の胸を借りて研究に取り組んでいきたいと思います。(2025年3月掲載) 一覧に戻る
博士後期課程に進んだのは、スピード感をもって政策に取り組んでいるように思っていても、新たな課題が表出したり、現場の声を十分に分析できていなかったりと、根本的な課題と向き合えていなかったのではないかと感じる場面もあったためです。また、近年、脱炭素や循環経済、ネイチャーポジティブなど様々な評価軸が生まれ、多くの主体がGXに本気で取り組むようになり、行政は20-30年先を見据えた持続可能な社会へのトランジッションの道筋を示すことが求められています。高まる政策への期待を肌で感じながらも、圧倒的な力不足に悩み、学び直しに可能性を見いだしたのだと思います。
奇しくも現在、博論のテーマとして選んだ資源循環領域において、中期的な政策の方向性を取りまとめる仕事に携わっています。現場には問題が山積していますが、研究を通じた発見は多く、指導教員や研究科の先生方のご指導、そして、学生間のディスカッションからも新たな気づきと学びを得て、実務と研究の間を行き来しながら思考を深めています。
社会人学生として研究と仕事を両立することは並大抵ではありませんが、研究的な視点を獲得することは、必ずや実務においても強力な武器になると確信しています。卒業した後の成長した自分の姿を思い描きながら、引き続き先生方の胸を借りて研究に取り組んでいきたいと思います。(2025年3月掲載) 一覧に戻る

在学生
環境省勤務
塚原 沙智子さん
博士後期課程3年 /環境政策論講座