名古屋大学  大学院環境学研究科  社会環境学専攻 経済環境論講座

中野牧子

私の専門は環境経済学です.このため,環境問題やエネルギー問題に関して経済学的な観点から,以下のようなテーマで研究を行っています.

生産活動においては,少ない生産要素の投入で,多くの製品・サービスを産出することが望ましいと考えられてきました.ですが,それに伴い過大な環境負荷が発生してしまっては,望ましい生産活動とは言えません.そこで,私は環境負荷も考慮した上で,生産性を測定し,生産性を改善するためには何が有効なのかを研究しています.例えば,電力産業における生産性を測定し,競争圧力や規制緩和が生産性に与える影響を調べたり,都道府県別のデータを用いて生産性を調べたりしています.この他,環境マネジメントシステムと生産性の関係を分析したりしています.生産性以外の関連する研究としては,研究開発活動の促進要因を調べたりもしています.

また,最近ではもう少し幅広く,企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility: CSR)とは何か,それを積極的に推進できる社会を構築するにはどうすれば良いのか,といったテーマについても考えています.こうした取組を促進するには,消費者や投資家の後押しが重要です.このため,消費者や投資家の選好に関する研究も行っています.

研究のアプローチとしては,主に計量経済学的な手法や,データ包絡分析法(Data Envelopment Analysis: DEA)等を使った実証分析が中心です.

主な研究テーマは以下の通りです.

環境研究開発活動の促進要因や企業の社会的責任に対する消費者や投資家の選好についての研究も行っています.

研究業績や連絡先などについてはプロフィールホームページを見てください.