経済環境論講座
Environmental Policy Studies
経済環境論とは
経済環境論講座は，企業、都市、地域，環境にかかわる経済的・経営的問題を探求し、解明することを目的としています。経営学分野では、企業をはじめとした組織の問題や企業家について、質的・量的な研究を行っています。経済学分野では、理論経済学と計量経済学の手法を駆使して，ミクロとマクロの両面から、経済主体の行動原理と経済全体のダイナミズムに接近することを志向しています。数理的な手法を用いて問題を分析する理論経済学と統計学的な手法による計量経済学は，現代経済学の基礎をなしていて，互いに補完的な関係にあります。本講座は、経営、経済の多角的な視野から現代の抱える諸問題にアプローチするところに特徴があります。
講座のスタッフと研究概要
- 加藤尚史（教授） 空間計量経済学などを専門分野として，経済主体の行動を表わすモデルについて，選択と特定，推定と予測をするための手法を開発したり，都市や地域，環境にかかわる問題を分析するために応用したりしています．
- 松本 睦（教授） 地域経済学などを専門分野として，地域レベルの経済政策の効果や地域間競争の帰結など，地域経済に関わる様々な政策問題について，理論的な手法を活用しながら分析しています．
- 涌田幸宏（准教授） 経営組織論・経営戦略などを専門として，特に，新制度派組織論のアプローチから，市場カテゴリーの形成と制度化，サステナブル・アントレプレナーシップ、学生起業家の事業創造などについて，理論的・実証的な研究を行っています．
- 中野牧子（准教授） 環境経済学などを専門分野として，環境負荷も考慮した上での生産性・効率性分析，電力産業等における規制緩和や競争圧力が生産性に与える影響の分析，投資家への情報開示や環境ラベル等による環境情報公開の効果などについて，実証的な研究を行っています．
- 中田 実（准教授） 環境経済学などを専門分野として，環境税や税収の使途が経済成長に与える影響，環境政策の最適導入時期に関する政治経済学的分析，エネルギー資源の市場構造が研究開発に与える影響，所得の異なる住民の汚染源と居住地選択が環境税に与える影響等について，理論的な分析を行っています．
取得できる学位
- 修士（経済学）、修士（環境学）
- 博士（経済学）、博士（環境学）