上田良二『運のよい人は偉い人』

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上田良二(1911〜1997

 

ノーベル賞学者たちが語るその教えとは?

 

「基礎研究とはいわゆる役に立たない研究を意味しません。また、基礎研究を応用研究と二元論で対比させるのはよくない。

…この考えは昔、上田良二先生に教わったことをもとにしています」(野依良治)

 

「学部三年生のときに輪読で朝永振一郎先生の量子力学の本を読んだんですけれども、その時の先生が上田良二先生で、それが楽しかったですね。

いろいろな解釈を話して下さったし、議論できて、今でも記憶に残っています」(小林誠)

 

「大学院の入試で僕が苦手のドイツ語を白紙で出して問題にされたときも、入試委員長の上田良二先生が

「語学は入ってからやればいい。後から何とでもなる」と言って通してくれた。今だったらこんな判定はできないでしょうね」(益川敏英)

 

「一回目の名古屋大学時代が私の研究の原点。そこで初めて目覚めました。野田稲吉先生、上田良二先生、榊米一郎先生、山本賢三先生、早川幸男先生

などの大先達をよくお訪ねし、御専門の分野はもとより、ものの見方などを学びました」(赤ア勇)

 

めだかの恋心――まえがきに代えて


1 基礎研究への夢

運のよい人は偉い人

発見の幸運をつかむには

レントゲンの独創性

若手は賭けをする勇気を持て

研究の大衆化と前衛的科学者

応用基礎研究のすすめ

科学と技術

ぜんまいとはぐるま

応用物理の本質を見直そう

新しい装置の開発

基礎研究の恩返し

科学と神様

中国と日本

電子線ホログラフィーができるまで


2 対話のなかの学問

西川先生の論文校訂

談話会と会誌

年会と分科会

科学論文における主観と客観

それは自主開発ではない

メディアの発明報道


3 個性を伸ばす教育

灯台を建てるエリートを育てよう

一人ひとりに合った教育を

物理の才能教育

楽しむ理科教育

理科教育と家元制度

浅く広くか、深く狭くか

多人数教育の物理演習

大学院生の創造性を引き出すには

中教審答申への意見


4 自伝

小学校時代の思い出に寄せて

物理学との出会い

西川正治先生のこと

敗戦の日の思い出

電子回折40

デュプイ博士と私

超微粒子――未来技術はいかにして生まれるか


明治180年の夢――あとがきに代えて

 

 

 

生誕百年記念講演会(2011年10月1日)

講演会パンフレット

生誕百年アルバム

上田良二日記抄1942-1947

 

 

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