ノーベル賞学者たちが語るその教えとは?
「基礎研究とはいわゆる役に立たない研究を意味しません。また、基礎研究を応用研究と二元論で対比させるのはよくない。
…この考えは昔、上田良二先生に教わったことをもとにしています」(野依良治)
「学部三年生のときに輪読で朝永振一郎先生の量子力学の本を読んだんですけれども、その時の先生が上田良二先生で、それが楽しかったですね。
いろいろな解釈を話して下さったし、議論できて、今でも記憶に残っています」(小林誠)
「大学院の入試で僕が苦手のドイツ語を白紙で出して問題にされたときも、入試委員長の上田良二先生が
「語学は入ってからやればいい。後から何とでもなる」と言って通してくれた。今だったらこんな判定はできないでしょうね」(益川敏英)
「一回目の名古屋大学時代が私の研究の原点。そこで初めて目覚めました。野田稲吉先生、上田良二先生、榊米一郎先生、山本賢三先生、早川幸男先生
などの大先達をよくお訪ねし、御専門の分野はもとより、ものの見方などを学びました」(赤ア勇)
1 基礎研究への夢
2 対話のなかの学問
3 個性を伸ばす教育
4 自伝
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