名古屋大学大学院環境学研究科 社会環境学専攻 経済環境論講座

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在校生卒業生の声

(所属・勤務先は作成当時)

博士前期課程

平山睦

平山 睦

海での原体験から、社会を変える「行動」のデザインへ

学部時代にウィンドサーフィン部で全国の海を巡る中で、綺麗な海を大切にしたいという思いが芽生え、海洋プラスチック汚染への関心を持ちました。プラスチックは私たちの生活を支える一方、環境を損なっているという問題意識を抱きました。問題の解決には技術だけでなく、社会構造そのものを見直す必要があります。社会システムや人間の行動原理という視点から探求ができると考え、本専攻への進学を決意しました。次世代に豊かな環境を引き継ぐためには、現在世代である我々の責任ある行動が求められます。人々が地球環境を自分事として捉え、具体的な行動に繋げるためのコミュニケーションや仕組みを探求しています。学際的な研究科として最先端の科学的知見に触れる機会が多く、留学生も多いため国際性に富んでいます。また、先生方の親身なご指導のもと、広い視野で自身の問いを深く追究できる環境が整っています。

テキ コウ(ZHAI Hao)

テキ コウ(ZHAI Hao)

勤務先(予定):Deloitte China

都市住民の住宅地選択と教育

中国出身のZHAI Hao(テキ コウ)です。趣味は手帳づくりやダンスなど、気軽に楽しめることです。都市のしくみや住宅地選択に興味があります。卒業研究では、教育資源の分配が都市住民の住宅地選択にどのような影響を与えるかを理論的に検討しました。修士課程では、都市内部のメカニズムをより深く理解するとともに、教育の質や政策の役割に注目しながら、都市構造の形成プロセスを経済学の観点から明らかにしていきたいと考えています。

博士後期課程

浜島直子

浜島 直子

勤務先:環境省

炭素税の制度設計と社会人生活との両立

2003年に環境省に入省し、炭素税の制度設計、自治体の温暖化対策のご支援、公害健康被害者の補償、東電福島第一原発の除染、ネイチャーポジティブ経済の推進等に携わってきました。役人生活を一旦お休みしてコーネル大学公共政策大学院にて修士号を取得(修士論文のテーマは国際炭素税)しましたが、環境省に戻った後も、業務をしていると腰を据えてクリアにしたい疑問が次々と出てきて、中田先生の研究室で勉強させていただいています。オンラインでご指導いただくこともでき、社会人生活との両立もできています。それでも思うように時間が取れず、心が折れてしまいそうな時もありますが、中田先生にいつも温かく、でも妥協なく、ご指導いただいています。

卜 文君(BU Wenjun)

卜 文君(BU Wenjun)

分野の壁を越える勇気

環境問題の背景には、「人がどう行動するか」という問題があります。新技術は生活を便利にし、グリーンで健康的なライフスタイルを実現する技術が開発されたとしても、安全性やプライバシー、費用面への不安から、すぐに受け入れられない場合もあります。技術を開発する側と利用する側の間には、情報や価値観に違いがあることがあります。これらのギャップが、人々の行動や意識にどのような影響を与えるのかに関心を持ち、博士後期課程に進学し、異分野の研究者と一緒に考える経験を重ねてきました。「勇気ある知識人」という言葉を大切にしながら、異なる考え方にも踏み出して近づいていき、その学びを持続可能な社会づくりに生かしていきたいと考えています。

卒業生の声

浦 倫彰

浦 倫彰

勤務先:豊明市役所
2024年 博士後期課程修了

継続的変革と社会への還元

涌田幸宏先生のゼミに所属し、継続的変革をテーマに研究を進めてまいりました。このテーマに取り組む契機となったのは、涌田先生にご紹介いただいた一つの論文であり、当初は明確でなかった問題意識も、先生の指導のもとで思考を深める過程で徐々に形成されていきました。ゼミでは、多様なテーマに取り組む仲間と議論を重ねる機会にも恵まれ、研究を進めるうえで大きな刺激と支えとなりました。涌田先生、そしてともに学んだゼミの仲間への感謝を忘れず、今後も研究を継続し、その成果を社会に還元できるよう努めてまいります。

高 安荣

高 安荣

勤務先:広西師範大学経済管理学院 副教授
2017年博士後期課程修了

名大の薫陶、地に還す

在学中は環境経済学を中心に、経済学と環境学の専門知識を深く学び、指導教官をはじめ多くの先生方の熱心なご指導を通じて、課題を探究し自ら問題を解決する研究姿勢を培いました。修了後は、中国・桂林の広西師範大学経済管理学院に着任し、教鞭を執りながら、現地調査を通じて企業と農村の環境ガバナンスに関する研究を進めています。培った理論と分析手法を活かし、地域レベルの環境保全と経済発展が両立する方策を提案、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えております。近年は、中国で注目されている、ドローン物流など「低空経済」が環境や地域経済に与える影響にも関心を広げています。留学生活は人生の宝物です。自由闊達な学風と研究環境、友人や先生方とのご縁に深く感謝しつつ、今後のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。