野村 康

研究

環境政治/ Environmental Politics

中部ジャワ(インドネシア)のアグロフォレストリーインドネシアでは民主化の流れの中で、中央集権的だった森林政策過程や森林管理のあり方に変化が見られた。

中部ジャワ(インドネシア)のアグロフォレストリー
インドネシアでは民主化の流れの中で、中央集権的だった森林政策過程や森林管理のあり方に変化が見られた。

民主主義と環境保全の関係や、環境政策過程に関心を持っています(例えば「自由民主政は、持続可能な開発を実現する上で最善の政体か」「環境政策過程の民主化における課題」、等)。これまで、インドネシアの民主化が政策過程やNGOの発展に与える影響について、環境ガバナンスの観点から研究を行ってきました(その際、政策過程の分析枠組みとして「政策ネットワーク」や「政策の窓モデル」を使用し、現地でのインタビュー等を通じてデータを集め、ケーススタディを行いました)。

現在は、日本の環境NGO(特に自然保護団体)の政治学的研究に取り組んでいます。

今後も日本及び、アジア・太平洋諸国の事例を中心として、このテーマに取り組みたいと思います。

環境教育/ Environmental Education

南タラワ(キリバス)の植林三年後のマングローブマングローブ植林は土壌浸食や災害防止、生態系保全の面で、温暖化による海面上昇への対処策として有効である。また、環境意識向上・地域連帯強化等の教育的効果も高く、適応能力構築策として注目されている。

南タラワ(キリバス)の植林三年後のマングローブ
マングローブ植林は土壌浸食や災害防止、生態系保全の面で、温暖化による海面上昇への対処策として有効である。また、環境意識向上・地域連帯強化等の教育的効果も高く、適応能力構築策として注目されている。

環境教育運動や、それに関連する思想、持続可能な開発のための教育(ESD)、環境政策における教育的アプローチなどに興味を持っており、日本・東南アジア・オセアニア(キリバス等)で調査を行っています。

リサーチの方法論・手法に関する研究/Methodologies and Methods in Social and Political Research

社会科学におけるリサーチの方法論についてのテキストブックを、執筆しました。

(なお、同書は2018年の日本公共政策学会の著作賞を受賞しました。)

現在も、この本の中心的なテーマである「認識論をベースにした方法論のあり方」について、上記の環境政治や環境教育研究と関連付けながら考察を行っています。


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