名古屋大学  大学院環境学研究科  社会環境学専攻 経済環境論講座

黒田達朗

途上国を含めて,世界的に都市化が急激に進展しています.人間が高密度に集積する都市は,経済活動を活性化する一方で,各種の混雑現象をもたらします.これらの経済的メカニズムを正しく理解することが,都市問題を解決する上で最も重要です.

また,近年の日本人が経済的な豊かさを実感できない要因の1つとして,都市部における住宅が狭小であったり,通勤に多くの時間や体力を奪われたりすることにより高い所得を実感できないことが挙げられます.国民の7割近い人々が都市部に居住するようになったいま,これら都市に固有の混雑現象やいわゆる「都市問題」が我々の幸福感を阻害しているとすれば,さまざまな都市現象のメカニズムを検討・理解し,その解決策を模索することは,国民所得の分析と同程度に重要な経済学的課題といえるでしょう.一方で21世紀の主要な産業は都市を基盤に発生・成長すると予想され,その意味からも都市の果たす役割を考えることは重要です.そこで,ミクロ経済学などの理論を応用しながら,上述の問題に対する経済学的接近を試みる分野が都市・地域経済学です.実証研究の場合は,統計学,計量経済学の知識も必要です.

主な研究テーマは以下の通りです.

自家用車との競争を考慮した鉄道の最適運賃政策に関しても研究を行っています.

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